
大切な愛犬との別れは、飼い主にとって辛く悲しいものです。
突然訪れる最期のときには、愛犬の身体が思った以上に早く硬直してしまい、戸惑いを隠せない方も多いでしょう。
実際、犬の死後硬直は数時間後から進行し、適切に対処しないとお別れの時間が慌ただしくなるケースがあります。
本記事では、犬の死後硬直とはどのような状態か、なぜ起きるのか、硬直が起きにくい場合はどういった状況が考えられるのかを解説します。
さらに、飼い主が最後にできることや供養方法を知っておくことで、愛犬への感謝や気持ちを穏やかに伝えられるはずです。
心穏やかに見送るためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
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死後硬直とは?
死後硬直とは、動物の死亡後に筋肉が固くなる現象を指します。
犬が亡くなった場合も、その数時間後から体内の化学反応が進み、筋肉の弛緩が損なわれ、関節や四肢が動かしにくくなります。
一般的に死亡後2〜3時間前後で硬直が始まり、12〜24時間程度かけてピークを迎え、その後徐々に弛緩していくとされています。
人間をはじめ多くの哺乳類に共通する現象であり、これはATPというエネルギー源が枯渇して筋肉を緩めることができなくなるためと考えられています。
犬の場合、筋肉量や環境温度によって硬直の進行度合いに個体差がありますが、大枠は人間の死後硬直と同様のプロセスを辿ります。
死後硬直後に生き返る可能性はある?
悲しいことですが、死後硬直が起きている状態から犬が再び息を吹き返す「蘇生」が起きる可能性はありません。
まれにネット上や噂話で「硬直しても息を吹き返した」という話が出回ることがありますが、実際には確認されていないとされ、医学的にも生き返ることは不可能と考えられています。
死後硬直の特徴
死後硬直では、犬の全身に下記のような特徴的な変化が見られます。
- ・筋肉の固さ:首や関節が曲がりにくくなる
- ・目が開いたままになる:まぶたを閉じようとしても固くなりやすい
- ・体温低下:硬直が進むにつれ体温が下がり、冷たく感じる
これらの症状は数時間から1日程度でピークを迎え、その後ゆっくりと弛緩に向かいます。
弛緩しても蘇生ではなく、身体が腐敗プロセスへ移行する一段階ともいえます。
死後硬直が起こらないケース
状況によっては、犬の死後硬直がごく緩やかになったり、ほとんど見られないまま腐敗へ進行する場合もあります。
ここでは、3つの要因を紹介します。
室内が低温である
犬の身体は温度や湿度に影響されやすく、低温環境では酵素や細菌の活動が抑えられ、死後硬直の進行が遅れることがあります。
冬場や冷房の効いた部屋などは、硬直の発現が緩やかになる可能性があります。
犬の筋力が少ない
高齢の犬や病気で筋肉が萎縮している犬は、筋量が少ないため死後硬直が目立たない場合があります。
そもそも筋肉量が少ないと硬直しにくいため、飼い主としては「硬直しない=生き返る可能性がある」と誤解しないよう注意が必要です。
体内の異常や病状が特殊である場合
特定の疾患や薬物投与の影響で、代謝や循環器系に異常があった場合、通常の死後硬直が起こりにくいケースが報告されることがあります。
研究事例や医学的知見は多くありませんが、実際の臨床現場でまれに見られる現象です。
犬の死後硬直後に飼い主ができること
愛犬が亡くなり、死後硬直が始まった段階で飼い主ができることとして、遺体を清潔に保ち、安置する準備をするのが最優先です。
以下に具体的な対処法を挙げます。
部屋の温度を調節する
高温多湿の環境だと腐敗が進みやすくなり、ニオイの発生も早まります。
エアコンや扇風機を用いて室温を低め(20℃前後)に保ち、なるべく乾燥させることで硬直後の腐敗進行を遅らせやすいです。
保冷剤で冷やす
特に夏場など気温が高い時期は、遺体に保冷剤を当てると腐敗臭の発生を軽減できます。
頭やお腹まわりなど、温度が高くなりやすい箇所を中心に保冷剤を配置するのが効果的です。
身体を綺麗に保つ
口や目の周囲をお湯で絞ったタオルなどで軽く拭き、汚れを落とします。
鼻水や体液が出ている場合はティッシュやガーゼで吸い取り、清潔に保ちましょう。
毛並みを整えておくと、お別れの際に見た目が美しい状態を保てます。
最後の時間をゆっくり過ごす
愛犬とお別れする前に、家族で声をかけたり写真を撮ったり、思い出を振り返る穏やかな時間を持つことも大切です。
死後硬直による身体の硬さに驚くかもしれませんが、慌てずに受け止め、最期のケアをする気持ちが愛犬への最高の送別になるでしょう。
犬の遺骨の供養方法
遺体を火葬したあと、残った遺骨をどのように供養するかはいくつかの選択肢があります。
ここでは代表的な方法を6種類紹介します。
墓地に埋葬
動物専用の霊園や墓地に埋葬する方法です。
定期的にお参りに行けるメリットがある一方、使用料や管理費がかかります。
生前に場所を決めておくとスムーズに手続きできるでしょう。
納骨堂に納骨
霊園やペット葬儀社などが運営する納骨堂の一角に骨壺を安置する形です。
屋内で管理されるため天候に左右されず、しっかり供養したい人に向いています。
契約期間や費用体系は場所ごとに異なります。
庭やプランターに納骨
自宅の庭やプランターに遺骨を埋葬し、花や樹木を植えるという供養法もあります。
ただし地域の条例や衛生面の問題もあるため、慎重に判断が必要です。
小規模でもスペースを確保できる方に適した方法です。
骨壺に安置
葬儀社で火葬した後に、遺骨を骨壺に収めて手元に置く方法です。
家の仏壇やペット専用の棚などに飾り、いつでも近くに感じられます。
将来的に他の供養方法へ移行することも可能です。
手元供養
遺骨の一部をペンダントやキーホルダーなどの形に加工して持ち歩くスタイルです。
ジュエリーや小さな容器に収納し、常に身近に感じることができるメリットがあります。
散骨
海や山など、自然に還す形で遺骨を粉末状にして散骨する方法です。
法律に触れない範囲で行う必要があり、場所によっては許可が求められる場合もあります。
後からお参りできないというデメリットがあるため、慎重な検討が必要です。
死後硬直が見られたら適切にケアしてあげよう
犬が亡くなると数時間後から始まる死後硬直は、飼い主にとって戸惑いの多い現象です。
身体が固まってしまうと慌ただしく感じるかもしれませんが、焦らず、部屋の温度調整や保冷剤の使用で安置してから落ち着いたお別れの時間を持つことが大切です。
また、犬によっては筋肉量や環境温度の関係で死後硬直が軽微なまま進行することもあります。
最期のケアとして遺体をきれいに保ち、ゆっくりと感謝の言葉を掛けることが、家族として最良の見送りになるでしょう。
火葬後の遺骨の供養方法も多彩で、自宅の庭に埋葬する、納骨堂に安置する、手元供養するなど飼い主の想いに合わせて選択できます。
愛犬の死後硬直から葬儀、そして供養に至るまで、飼い主には多くの選択肢が存在します。
板橋区でのペット葬儀や草加市でのペット葬儀をお考えの方は、ぜひなんさいがーでんにご相談ください。
愛猫やご家族にとって最善の葬儀・火葬を一緒に考え、ご提案させていただきます。
地域によっては訪問も可能なので、ご利用を検討されている方は訪問対応エリアをご確認ください。
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なんさいがーでんの看板猫

そら
看板猫兼店長
なんさいがーでんの看板猫兼店長をしている「そら」。
店長を任され早3年、大切なペットとのお別れをしに来られた飼い主様の心の拠り所になっている。
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