愛猫が亡くなった際の対応は、多くの飼い主にとって未知の経験でしょう。この記事では、愛猫が亡くなったらすべきこと、お別れ前の準備や葬儀方法について解説します。
愛猫との最後の時間をどのように過ごすか、火葬を含むさまざまなお別れの方法をどう選択するか、その費用相場はどれくらいかなど、実用的で役立つ情報を提供します。
愛猫が亡くなったらまずすること
愛猫との別れは受け入れがたく、悲しい出来事ですが、飼い主としてやるべきことが残っています。
愛猫が気持ち良く旅立てるように、次のことをしてあげましょう。
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本当に亡くなっているのか確認する
愛猫が静かに横たわっているのを見つけたら、まずは冷静に呼吸や脈拍の有無を確認しましょう。
腹部に手をあてて、微細な動きがないか、または鼻先に鏡やティッシュを近づけて呼吸の兆候が見られるかを確認してください。
また、瞳孔に光を当てて反応を確かめましょう。これらの確認が難しい場合や、結果がはっきりしない時は、迷わずに獣医師など専門家の助けを求めてください。
エンゼルケアを施す
愛猫が亡くなった後は、「エンゼルケア」を施し、身体を清潔に保つことが大切です。
エンゼルケアとは、大切な家族であるペットの死後に処置や保清といったケアをして、見送るまでの準備を行うことを言います。
まずは柔らかい布で優しく体を拭いて、毛並みを整えてあげましょう。
次に、目や口が開いている場合は、優しく閉じてあげてください。このときが愛猫との最期の触れ合いとなるため、愛情を込めてケアをしてあげましょう。
丁寧に安置する
愛猫に心を込めて丁寧に安置することは、大切な家族への最後の愛情表現です。
愛猫に適した大きさの箱やバスケットなどを用意して、その中に寝かせてあげてください。
このとき、可能であれば愛猫が生前好んでいた毛布やおもちゃをそばに置くと良いでしょう。
また、あわせてペットシーツやタオルを下に敷くことで、体液の管理も行いましょう。
身体を冷やす
愛猫を安置した後は、遺体をなるべく冷やすことが重要です。
保冷剤や冷凍したペットボトルをタオルで包んで愛猫のそばに置くことで、適度に体温を下げられます。
夏場など気温が高い時期には、この方法が腐敗を遅らせるのに効果的です。
身体を冷やすことで、愛猫との最後のお別れの時間をより長く保つことができます。
最期のお別れの時間を過ごす
全ての準備が整ったら、愛猫との最期のお別れの時間を大切に過ごしましょう。
この時間を使って、愛猫との思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝えられます。
また、家族や友人とともに愛猫を偲ぶことも大切です。
愛猫への手紙を書いたり、一緒に写真を見返したりすることで、感情を共有し、ペットロスの初期段階での癒しにつながります。
最期のお別れの時間は、愛猫への感謝と尊敬の気持ちを表す貴重な機会です。
愛猫の葬儀方法
愛猫が亡くなった際には、その後の手続きや、葬儀方法を選択することが大切です。
ここでは、火葬、土葬、自治体や保健所による引き取りという、3つの主な葬儀方法について解説します。
各方法にはそれぞれ特徴があり、愛猫とのお別れの形をどうしたいかによって選ぶべき方法が異なります。
火葬
火葬は、亡くなった愛猫を送り出す選択肢の1つです。
個別火葬を選べば、自分の愛猫だけを焼却し、遺骨を手元に戻すことが可能です。
合同火葬の場合は他のペットと一緒に火葬され、個別に遺骨を取り出すことはできませんが、費用を安く抑えられます。火葬費用は業者によって大きく異なり、多くの場合で数万円から数十万円の範囲内で設定されています。
愛猫の遺体を大切にして、記憶に残るお別れを実現するために、信頼できる業者を選びましょう。
土葬
自宅に庭がある場合、土葬を選び愛猫を自然に還す方法を選べます。
しかし、土葬を行う際には、いくつかの注意点があります。まず、穴は十分な深さ(1メートル以上推奨)で掘ることが必要です。
これは、他の動物が遺体を掘り起こさないようにするためです。
また、遺体が完全に分解されるまでには時間がかかるため、腐敗臭が発生しないよう配慮する必要があります。
自宅の庭での埋葬は、愛猫が生前過ごした環境の一部として永遠に留まる意味合いも持ちますが、将来的に移転する可能性がある場合は他の方法を検討しましょう。
自治体や保健所の引き取り
自治体や保健所による引き取りは、費用を抑えたい場合の選択肢の1つです。
しかし、この方法は愛猫を一般廃棄物として扱う場合が多く、火葬した後も遺骨は返却されません。
また、愛猫が他の動物とともに処分されるため、個別の供養は行われません。
この選択肢を検討する際は、内容を受け入れる覚悟が必要です。
それでも、一定の条件下では、経済的な理由やその他の事情により、この選択が合理的となる場合もあります。
自治体のサービス内容や条件は地域によって異なるため、事前に詳細を確認しましょう。
愛猫の火葬方法と費用相場
愛猫の火葬方法とその費用についての選択は、ペットを失った悲しみの中でも重要な決断です。
ここでは、愛猫を送るための火葬方法と費用の目安を紹介します。
合同火葬
合同火葬は、複数のペットをまとめて火葬する方法であり、最も経済的な選択肢です。
この火葬方法では、特定の日に複数のペットが一緒に火葬されるため、個々のペットに対する立ち会いや遺骨の返却は行われません。
費用を抑えたい、遺骨を持ちたいなどのこだわりがない方に適している方法で、費用の目安は約8,500円〜となっています。
合同火葬を選択することで、経済的な負担を軽減しつつ、愛猫を送り出せます。
一任個別火葬
一任個別火葬は、愛猫を他のペットとは別に個別に火葬し、遺骨を返却してもらえる火葬方法です。
火葬は専門スタッフが代わりに行い、飼い主の立ち会いや直接の参加はありません。
遺骨を返却してほしいが、直接火葬に立ち会うことに問題がある方や、ある程度の費用を抑えつつも、愛猫とのお別れを個別にしたい方に最適です。
この火葬方法の費用の目安は約15,400円〜となっており、遺骨を手元に残したいニーズに応えます。
訪問個別火葬
訪問個別火葬は、専用の車両を使って自宅や指定した場所まで来てもらい、愛猫を個別に火葬するサービスです。
この方法では、飼い主が直接火葬の過程に立ち会うことができ、個別化された形で愛猫にお別れを告げることが可能です。
自宅近くで愛猫を送り出すことができるため、より1人ひとりに合った別れ方に適しています。
費用はやや高めですが、約18,000円〜となっています。ペット葬儀社が近くない場合で、愛猫が友人などにもかわいがってもらっていた際に、集まってもらいやすいので、そういった状況で選ばれやすい火葬方法です。
関連記事:ペットの訪問火葬とは?種類やメリット・デメリットについて解説
個別立会火葬
個別立会火葬は、愛猫を個別に火葬し、その過程に飼い主自らが立ち会うことができる方法です。この火葬方法では、お骨上げや納骨までの一連の流れに参加することが可能で、最も手厚いお別れを実現します。
この火葬方法を選択することで、愛猫への深い愛情を形にし、心の準備を整えることができます。
費用は他の方法に比べ高額ですが、約17,600円〜となり、愛猫への最高の敬意を示す選択となるでしょう。
葬儀を終えた愛猫の供養方法
愛猫とのお別れ後、その遺骨をどのように供養するかは、多くの飼い主にとって大切な決断です。ここでは、手元に置いて供養する方法から、ペット霊園での供養、さらにはその他の供養方法まで、さまざまな選択肢を紹介します。
手元に置いて供養する
愛猫の遺骨を手元で供養する方法は、日々の生活の中でいつも愛猫を感じることができる特別な方法です。
骨壺や遺骨を納めたメモリアルグッズをリビングや寝室など、普段過ごす場所に置くことで、まるで愛猫がいつもそばにいるかのような安心感を得られます。
また、遺骨を特別なペンダントやロケットに納め、身に着けることで外出先でも愛猫と一緒にいられるので心の支えとなるでしょう。
このように、愛猫の遺骨を手元に置くことで、愛猫を思い出し、感謝の気持ちを込めた供養を行うことができます。
ペット霊園で供養する
ペット霊園での供養は、プロの手によって長期間にわたり供養するための選択肢です。
個別墓地や納骨堂を選べば、愛猫だけの特別な場所で静かに眠ることができます。
こうした場所では、定期的に清掃やお花を供えるなどのサービスも行われるため、遠方に住む飼い主でも愛猫がいつも清潔で美しい環境にいることを保証されます。
また、年に1度の法要など、ペット霊園独自の供養行事に参加することも愛猫への深い愛情を示す方法です。
その他の供養方法
愛猫の供養方法には、従来の手段にとどまらず、多様な選択肢が存在します。
たとえば、遺骨を自然に還す散骨は、愛猫が生前好んでいた場所や、自然豊かな場所で行うことで、愛猫を自然の一部として永遠に残せます。
また、樹木葬は遺骨を特定の樹木の下に埋葬し、成長する樹木を通じて愛猫を思い出す方法です。
これらの方法は、愛猫の魂が自然の中で自由に過ごしていると考え、慰めを見いだすことができるでしょう。
関連記事:ペットはお寺で供養できる?供養する方法やメリットを解説
ペットロスを乗り越えるには
最愛のペットを失うことで生じる精神的・身体的な不調を指す「ペットロス」を乗り越えるには、まず愛猫との思い出を大切にすることが重要です。
悲しみに暮れるのは自然な反応であり、感情を無理に抑え込む必要はありません。
時間をかけてゆっくりと気持ちの整理をつけ、家族や友人との会話を通じて、愛猫が残してくれた幸せな時間を振り返りましょう。
また、日常生活に少しずつ戻ることも大切です。
趣味や散歩など、心を落ち着かせる活動に取り組むことで、徐々に前向きな気持ちを取り戻せます。無理をせず、自分のペースで進めていくことが、ペットロスからの回復への道となるでしょう。
当店を利用された飼い主様の口コミ
ここでは当店を利用された方の口コミを一部抜粋しております。ペット火葬を検討する際の比較材料にしてみてください。
初めてご利用された方からのお声① ★★★★★
若くして亡くなってしまった我が子のために、とても親切にして下さり、同伴の愛犬にも優しくして下さいました。お守りまで頂いてしまって。
お骨の説明も丁寧にして下さり、こちらでお世話になって良かったです。
お話頂いた通り、また15年後にお世話になります。
初めてご利用された方からのお声② ★★★★☆
初めて利用させて頂きました。ペットの火葬自体が初めてだったのですが、とてもよくして頂きました。とても長生きしていたので偉かったね、頑張ったね等ペットに声をかけていただきとても嬉しく思いました。駐車場が狭いので大きい車だと不便かもしれません。
ワンちゃんの飼い主さんからのお声③ ★★★★★
急な対応にも親切に応対して下さり有りがたかったです。最初の電話の問い合わせの段階からとても親切丁寧な説明でしたので、こちらでお願いする事に致しました。お骨の詳しいお話などとても為になりました。悲しみに暮れている中、ご説明をお伺いし気持ちも楽になりました。未だ他にも飼っている動物がおりますので次回も、こちらでお願いしたいと思います。犬仲間にも教えてあげようと思います。本当にお世話になりました。
悲しみを乗り越えて愛猫を送り出してあげましょう
愛猫との別れは深い悲しみを伴いますが、適切な準備と葬儀はその悲しみを和らげ、愛猫への最後の敬意を表す方法です。
この記事では、エンゼルケア、丁寧な安置、そして火葬や土葬など、愛猫のためにできることを紹介しました。
また、火葬方法と費用相場、遺骨の供養方法についても解説しました。
ペットロスを乗り越えるためには、愛猫との思い出を大切にし、徐々に前向きな気持ちを取り戻すことが大切です。
さいたま市のペット火葬ならなんさいがーでんにおまかせください。手厚いサービス内容で、愛猫の旅立ちのサポートをお手伝いさせていただきます。ペットの火葬を検討している方や、困ったことがある方はぜひご相談ください。
この記事の監修者
吉澤 章子
なんさいがーでん 川口駅前本店 セレモニーアドバイザー
22年間なんさいがーでんでペット火葬に携わっている。
飼い主様が安心してサービスをうけていただくように「 愛 ・ まごころ ・ 感謝 」 をモットーに最愛なるペットのお見送りを手伝っている。写真はなんさいがーでんの店長をしている「そら」。店長を任され早2年。ペットとのお別れをしに来た飼い主様の心のよりどころになっている。